口腔内の歯周病菌が誤って気管から肺に入り、肺で炎症を引き起こします。高齢者に多い誤嚥性（ごえんせい）肺炎などがその代表的なものです。

歯周病菌は様々な箇所で炎症を起こし、血管の中に血栓を作ります。そのため、動脈硬化・心筋梗塞・脳血管障害など、命にもかかわる深刻な疾患を引き起こすとされています。

糖尿病と歯周病には相関があり、注意が促されています。糖尿病がある方は免疫機能が低下しているため歯周病にかかりやすく、また、歯周病が糖尿病を悪化させるともいわれています。

歯周病菌が妊婦の子宮に達すると、陣痛のような筋肉収縮を引き起こします。早産や低体重児出産のリスクが高まってしまうため、非常に注意が必要です。

最新の研究報告によると、歯周病罹患患者さんは口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、食道癌などの発症のリスクが高いことが報告されています。

2005年に開発されたパーフェクトペリオは、むし歯菌や歯周病菌をうがいにより殺菌できる次亜塩素酸電解水のことです。菌を破裂させて溶かす効果がありますが、体への影響はほとんどありません。むし歯菌や歯周病菌をほぼ完全に殺菌できるので、むし歯予防や歯周病治療はもちろん、口臭治療にも効果を発揮します。

パーフェクトペリオは、バイオフィルム（むし歯菌や歯周病菌などの微生物の固まり）の中のむし歯菌や歯周病菌をほぼ完全に殺菌することができます。軽度の歯周病などはパーフェクトペリオのホームケアのみでも効果が期待できます。従来の歯科医院での洗口剤などはほとんどが酸性のものだったため、酸が歯を溶かしてしまう可能性がありました。パーフェクトペリオは、ほぼ中性に近い弱アルカリ性なので、歯を溶かす心配もありません。さらに、むし歯菌や歯周病菌の殺菌に使用していた従来の抗生物質は体への副作用が心配されましたが、パーフェクトペリオは白血球や細胞と同じ成分であるため、副作用やアレルギーの心配がありません。

従来の歯周病治療では、歯茎の中にある汚れや歯石を除去するために、歯茎を切開して中の汚れを取り、歯茎を縫い合わせて戻していました。パーフェクトペリオによる歯周病治療では、歯茎を切る必要がありません。なべかけ歯科では、顕微鏡検査を併用し、細胞レベルで歯周病菌をほぼ完全に殺菌します。

パーフェクトペリオは、歯周病治療以外にも、矯正治療中の虫歯予防やインプラント治療後のメインテナンス、ドライマウス（口腔乾燥症）の治療にも効果的です。その他、新型インフルエンザ予防の効果があると言われています。